7章 WEBサーバ
7.1 WEBサーバアプリケーション
・WEBサーバとは
インターネット上にホームページを公開する場合、必ずWEBサーバが必要となる。ユーザがHTMLのリクエストを送信しても、そのままでは何も返さないが、WEBサーバがあれば、ユーザのリクエストに対して、正しくHTMLを返すことができる。
7.2 WEBサーバの種類
・UNIX系
Apacheは無料のため、よく使われている。Linux版のColdFusionも最近開発され、普及しつつある。
Apache、Sun ONE Web Server、ColdFusion
・Windows系
PWSは無料だが、制限が厳しいため、通常はIISが使用される。ColdFusionはパフォーマンスと開発効率に優れ、Flashとの連携もしやすいが、ライセンス費用がかかるため、普及途中段階にある。Windows用のApacheもあるが、どちらかというと、開発用に使用されることが多い。
Peer Web Server(PWS)、Internet Information Server(IIS)、Apache、ColdFusion
7.3 WEBサーバの役割
・アクセス制限
WEBサーバは、HTTPアクセスしてきたユーザに対し、アクセス権限があるかを常に確認する。外部のユーザが参照できるアクセス権限、ディレクトリの読み込み権限、ファイルの読み込み権限など。
・サーバの設定
WEBサーバの設定で、デフォルトのファイル名を設定したり、同時可能アクセス数を制限したりなど、様々な設定ができる。
・ログの自動生成
WEBサーバは、アクセスログやエラーログを常に出力している。何か障害があったときや、アクセス解析する時に必ず必要となる。レンタルサーバの場合、業者によっては見れない場合がある。
7.4 WEBサーバのインストール
・インストール
最近のWEBサーバアプリケーションであれば、インストーラが充実しているので、複雑ではない。
・設定
WEBサーバをインストールした後は、サーバの設定が必要となる。ユーザの設定や、アクセス権限、ログの出力場所などである。
・工数
WEBサーバのインストール自体に時間はかからないが、設定でアクセス制限など、複雑な設定がある場合は、トラブルになるケースも考え、多めにとっておいた方がよい。特にそういった特別な設定がなければ、半日もあれば十分である。
7.5 運用
・WEBサーバの運用
WEBサーバのメンテナンスとしては、ログ出力の問題がある。WEBサーバは、アクセスがあった場合はアクセスログを出力し続け、エラーが発生した場合はエラーログを出力するため、ログファイルが膨大なものとなるので、どのタイミングで削除するのかを考慮する必要がある。
・障害時の対応
OSは動作しているが、HTMLが見れない場合があるが、この場合はWEBサーバアプリケーションがダウンしているので、WEBサーバアプリケーションのみを再起動すればよい。
・自動監視機能
WEBサーバによっては、システム障害発生時に、自動的に管理者へ通知するものもある。
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