2章 レンタルサーバ
2.1 レンタルサーバの種類
・共有サーバタイプ
同一マシン内でユーザを共有して使用する方式。レンタル料金が安い。
・専用サーバタイプ
1ユーザに対して、専用のマシンを使用する方式。レンタル料金が高く、インストール作業が必要な場合もある。
2.2 サーバの機能
・共有サーバ
共有サーバタイプの場合は、使用できる機能が決まっている。
・専用サーバ
基本的にカスタマイズが自由なので、費用と工数さえかければいくらでも機能追加できる。
2.3 共有サーバ
・料金の目安
無料で借りられるレンタルサーバ業者もあるが、ページを表示する際に広告が表示されるのがほとんどであり、独自のプログラム言語やデータベースも使用できないのが普通。
有料の場合は、プログラム言語やデータベース、SSLが使用できるかできないで料金が変わってくる。月250〜5万円と、幅は広い。
・ドメインについて
レンタルサーバ業者によっては、独自ドメインの取得をしているところもある。その場合は、ドメイン取得料金やドメイン申請代行料金がかかるのが普通。
また、サブドメインのみを提供し、料金を抑えているところもある。
・SSLについて
共有タイプのレンタルの場合、SSLも共有の場合がほとんどである。その場合は、独自のドメインを持っていても、URLアドレスがそのレンタルサーバ業者のドメインとなる。
レンタルサーバ業者によっては、専用SSLの取得代行を行っているところもあり、その場合は費用がかかるが、独自ドメインでSSL通信が可能となる。
2.4 専用サーバ
・料金の目安
マシン1台を借りることになるため、費用は高額。サービス内容によって価格は大きく変わるが、月2〜30万円くらい。
・ドメインについて
共有ではないので、独自ドメインを取得するのが普通。レンタルサーバ業者によっては、IPアドレスのまま接続可能なところもあるので、独自ドメインがなくても使用可能な場合もある。
・SSLについて
共有でないので、独自にSSLを取得しなければならない。レンタルサーバ業者によってはSSL申請代行を行っているところもある。
・サーバの構築
専用サーバなので、必要なアプリケーションのインストールはユーザが行うのが普通。しかし、レンタルサーバ業者によっては、有料でインストールを代行してくれるところもある。
2.5 ホスティングの注意点
・ドメインについて
クライアントは独自のドメインを使用するケースが普通なので、ドメインの管理、取得はどこが行うかの確認をする。
・SSLについて
会員情報など、機密性の高い情報の通信がある場合、SSLによるセキュリティを考慮しなければならないので、必ずSSLをサポートしているレンタル業者を選ぶ。
また、共有SSLの場合、URLアドレスが独自のドメインにならないので、クライアントに相談が必要。
・信頼性
サポート内容や技術障害対応などが問題ないかをホームページで確認する。サーバ障害時の24時間対応は必須。
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