16章 TelnetとFTP
16.1 Telnetについて
・Telnetとは
ユーザがWEBサーバにログインし、ファイルの管理や設定を行うための通信機能。ただし、レンタルサーバで共有サーバの場合は、Telnetによる接続ができない場合が多い。
・Telnetの接続方法
Windowsのコマンドプロンプトから
telnet (ホスト名)
と打ち、ユーザ名とパスワードを入力してログインすれば、コマンドラインで処理をすることができる。
また、TeraTermなどのツールを使用すれば接続することができる。
16.2 Telnetで実行できること
・ファイル管理
ファイルの作成、変更、削除、移動、コピーが可能。また、属性や権限を変更できる。ディレクトリも同様。
・WEBサイトの設定
基本認証を設定することができる。スケジューラを設定することによりプログラムを自動実行することができる。また、権限があればアクセス制限を設定することも可能。
・プログラムのインストール
権限が必要な場合も多いが、必要なプログラムをインストールすることができる。ColdFusionなどのWEBサーバからImageMagickなどのツールも、root権限があればインストールできる。
16.3 FTPについて
・FTPとは
File Transfer Protocolの略で、ファイル転送プロトコルのこと。WEBサーバにファイルをアップロードしたり、ダウンロードする際に利用される。
・FTPの接続方法
Windowsのコマンドプロンプトから、
ftp (ホスト名)
と打ち、ユーザ名とパスワードを入力すれば、ログインできる。
と打ち、ユーザ名とパスワードを入力してログインすれば、コマンドラインで処理をすることができる。
また、FFFTPやNextFtpなどのツールを使用すれば、GUIで処理をすることができる。
16.4 FTPでできること
・アップロード
クライアントのマシンからWEBサーバへファイルをアップロードすることができる。属性の変更も可能。
・ダウンロード
WEBサーバからクライアントのマシンにファイルをダウンロードすることができる。HTTPでダウンロードするより安定している。
16.5 セキュリティについて
・Telnet
通信を行う際、重要なデータをやりとりする場合を考慮して、接続を暗号化するケースがある。この場合、サーバ側でSSHを設定して、クライアント側もSSHによる接続を行うことになる。
・FTP
FTPも重要なデータを送受信することがあるので、SSHによって暗号化接続を行う場合がある。この場合も、サーバ側とクライアント側でSSHの設定を行って接続する。
|