15章 システム工数 
 
15.1 システム工数の目安 
 
・ユーザサイド(人日) 
  新着情報表示				1 
  掲示板						3 
  簡易チャット				3 
  カレンダー表示				3 
  アクセスカウンタ			1 
  会員ログイン				1 
  データ情報検索				2 
  データ検索結果一覧表示		2 
  データ詳細表示				2 
  データ新規登録				2 
  データ変更					2 
  データ削除					1.5 
 
・管理サイド(人日) 
  管理者ログイン				1 
  メール送信					1 
  CSV出力						1 
  データ情報検索				2 
  データ検索結果一覧表示		2 
  データ詳細表示				2 
  データ新規登録				2 
  データ変更					2 
  データ削除					1.5 
  画像アップロード			2 
 
 
15.2 システム工数について 
 
・単価 
	場合によって変動するが、\6,000〜\9,000/hくらいが相場。 
 
・工数の変動 
	当然、クライアントによって要求は違うので、要求によって工数は変動する。 
 
・その他にかかる工数 
	開発工数以外にも必要な工数がある。 
	システム設計、検証、ドキュメント作成、サーバ構築、インフラ構築など。 
 
・大きな案件の場合の注意点 
	小さい案件の場合はそれほど問題ないが、大きな案件になればなるほど、クライアントの検証段階で、要望が増えたり変わったりすることは、どのクライアントも同じなので、予め追加工数を予想して見積もった方がよい。 
 
 
15.3 プログラムの再利用 
 
・同じプロジェクト内の再利用 
	同じプロジェクトの中で、同じようなシステム構成がある場合、プログラムを関数化・パッケージ化することによって、工数を抑えることができる。ただし、工数減少の度合いは、案件によってことなるので、その都度、見積る必要がある。 
 
・違うプロジェクトでの再利用 
	終了した案件で作成したモジュールを別のプロジェクトで再利用することも可能だが、再利用できるモジュールにより、削減工数は大幅に異なる。予め、外部プロジェクトで使用できるように、パッケージ化されている場合は、かなりの工数削減になるが、そのように作成されていない場合は、結局次のプロジェクト用にカスタマイズしなければならず、結果的に1から作成した方が早かったという場合もある。また、予め外部で使用できるようにパッケージ化しながら開発を行うとなると、少し工数が余計にかかる。しかし、一度パッケージを作成してしまうと、後の開発工数がかなり抑えられる。 
 
・外部パッケージの利用 
	システムの工数を抑えるために、市販もしくはフリーのパッケージを使用することもできる。ただし、こういったパッケージは、カスタマイズに制限があったりするので、クライアントの要件を満たすためには、新たに作成しなければならない場合もある。また、市販のパッケージを使用する場合は、当然費用がかかる。クライアントの要件を満たすパッケージがあった場合は、工数を大幅に削減できる。 
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