14章 パッケージソフト
14.1 パッケージソフトについて
・パッケージソフトとは
顧客の要求毎にカスタマイズされたアプリケーションに対し、多くのユーザの要求に応えることのできる汎用的なアプリケーションに仕上げたアプリケーションを、パッケージソフトという。
ASPが提供する場合や、開発会社がパッケージソフトを製作する場合がある。
・パッケージソフトの種類
コンテンツマネジメントシステムや、グループウェア、ログ解析ツールなどがこれにあたる。
14.2 パッケージソフトの利点
・品質
ログ解析ツールなどを、1から開発しようとしても、多くの工数を費やさなければビジュアルの優れたアプリケーションを作成するのは難しい。しかし、パッケージソフトであれば、難しいグラフなどのユーザインターフェースも整えられているものが多い。
・導入期間
1からツールを開発すると、かなりの期間がかかってしまうアプリケーションでも、パッケージソフトであれば、インストールするだけでよい。
14.3 パッケージソフトの短所
・カスタマイズができない
すでに完成されているアプリケーションを使用するので、ある程度はカスタマイズできるものの、その企業のページにあったものを作成したり、データの詳細を変更したりといったことができない。
・デザイン、レイアウト
プログラムを一から作成してもらう場合は、デザインやレイアウトなどはクライアントの自由に変更ができるが、ASPを使用する場合は、デザインもレイアウトも固定されている場合が多い。
14.4 パッケージソフトの種類
・コンテンツマネジメントシステム
在庫管理、会員管理、販売管理、人事管理、営業管理などをWEB上で行うことのできるアプリケーション。
・グループウェア
スケジューラ、WEBメール、会議室予約、共有アドレス帳など、社内イントラネットのサーバにインストールし、各個人が使えるようにするアプリケーション。
・ログ解析ツール
サーバに蓄積されたアクセスログを解析し、グラフや表で分かりやすく表示するアプリケーション。ユーザのたどった経路を追跡したり、ページの滞在時間なども分かるものもある。
14.5 パッケージソフトの導入
・パッケージソフトのインストール
パッケージソフトを使用する場合は、当然インストールが必要になる。
・パッケージソフトのカスタマイズ
パッケージソフトによっては、レイアウトや項目など、ある程度カスタマイズできるものがあるので、これを設定する。
・パッケージソフトの費用
通常は、一度購入してしまえばそれ以上費用はかからないが、レンタルサーバのパッケージなどの場合、月額で費用がかかるものもある。
・パッケージソフトの運用
バグが発生した場合は、制作会社の責任となるので、速やかに連絡する。
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