10章 システムとデザインの関連性
10.1 関連性
・動的ページ
WEBページを制作する場合、ユーザが見るページデザインが必ず必要となるが、ページを動的に生成する場合、システムとデザインの融合が不可欠となる。
・システムの関連するページ
システムが関連するページは、ユーザ公開ページと、管理ページに分けられる。
10.2 ユーザ公開ページ
・ユーザページとは
一般ユーザまたは、限られたユーザに公開するページのこと。
・システムとの関連
動的なページを作成する場合は、必ずシステムが必要となる。例えば、キーワード検索の結果を表示するページや、管理ページで更新した情報を表示するページなどである。
・デザインの組み込み
基本的にプログラマーは、HTMLコーディングされたHTMLファイルを受け取り、これにプログラムを組み込んでいく。
10.3 管理ページ
・管理ページとは
そのWEBサイトを管理しているWEB管理者や担当者のみがアクセスでき、ページの更新を容易にするためのページ。
・システムについて
当然、サービスを行う内容によって、管理ページの内容も大きく変わってくる。
・デザインについて
管理ページについては、ユーザに公開されるページではないので、基本的にはデザインは必要ない。必要最低限のHTMLを、システム側で出力して表示するのが一般的。
10.4 動的ページ作成の流れ
・画面設計書の作成
システムエンジニアまたはプログラマーが、画面の表示に必要な項目を洗い出し、画面の設計書を作成する。
・デザイン作成
デザイナーが画面設計を元に、ページのデザインを行う。
・HTMLコーディング
デザインを受け取ったコーダーが、HTMLコーディングを行う。
・動的ページ作成
HTMLファイルを受け取ったプログラマーは、プログラムを組み込んで動的ファイルを作成する。または、HTMLファイルをテンプレートとして、読み込んだファイル内容を出力する場合もある。
10.5 プログラム言語による相違
・出力関数によるHTML出力
printという出力関数で出力する。
CGI(Perl、C言語)、Javaサーブレットなど
・HTML組み込み型
HTMLタグに<% ・・・ %>のように、タグの中にプログラムを埋め込むもの。
PHP、ASP、JSP、ColdFusionなど
10.6 システム化の不可
・システム化できない場合
デザインによってはシステム化できない場合がある。レイアウトが著しく複雑な場合や、データベースにない項目などは表示できない。
・システム化の効率
システムの効率を考え、表示しなくても良い項目別ページにするなど、プロジェクト毎に考える必要がある。しかし、基本的に、画面設計書の通りの項目を残しておけば問題はない。
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